「医療の原点は在宅医療にこそ」

「あすなろ会」の基本理念です。

「医療の原点は在宅医療にこそ」・・・これが「あすなろ会」の基本理念です。

医療の歴史や臨床医学の精神といった観点からばかりでなく、未曽有の高齢社会に突入した我が国の社会情勢の変貌という視点からも、この言葉は大きな意義と重要性を持とうとしています。

「ピンピンコロリ」・・・元気で長生き、逝くときは寝たきりの長期療養などゴメン、という気持ちを表している言葉です。多くの人は、高齢になってもそれまで生活の拠点であった自宅や自宅に準じた環境である施設で、いままで通り過ごしたいという想いを持っています。在宅医療はそんな想いを支えるシステムだと私は思います。

「生活面でのサポート」や
ご家族を含めた「こころのケア」

私たちの名前の由来でもある「あすなろ」の木は、枯れても芯まで腐らないほどの耐久性があり、自然の中で育つあすなろは30mまで成長するとも言われています。「変化の激しい世の中で、私たちが大切にする信念を持ちつつ、未来に向かって成長し続けたい」、そんな想いが込められています。医療にゴールはありません。クリエイティブな組織として発展していけるよう大勢の仲間と手を取り合って前に進んでいきたいと思っています。

私たち「あすなろ会」は、地域の医療機関との連携や、多職種ネットワークを活用しながら、患者さまやご家族が希望される在宅での生活や療養を最大限に支えるための工夫・努力をしております。在宅医療は、患者さまの抱える疾病治療はもとより、生活の場で診療するため、「生活面でのサポート」やご家族を含めた「こころのケア」が重要です。患者さまのお話しに耳を傾け、背景を理解することで、個々に合わせた対応をしております。一人ひとりの人生のストーリーに想いを馳せ、患者さまやご家族はもちろん、地域にも信頼される組織を目指してまいります。